曲がるために離すブレーキ!
曲げるために掛けるブレーキ!
矛盾してる(笑)
10月23日、4回目のレッスンに参加しました。
今回は土曜日開催の「2nd」クラス。10月下旬の2ndは23日(土)です。
いつもは2週間前の天気予報を確認してから予約するのですが、今回は様子が違いました。なんと3週間前の時点で、残り枠がわずかに。焦って予約を入れました。

先日、モンスターで琵琶湖周辺をぶらぶら走っていたときのこと。
ふと気づいたんです——あれ? 苦手だった右回りが、いつの間にか怖くなくなってる!
これって、レッスンの成果ですね(^^)
ちゃんと身体が覚えてくれてるのが、ちょっと嬉しくなりました。
2nd スポーティーライドチャレンジ 2回目
9月のレッスンでは、長袖のクールインナーにプロテクターという軽装で、汗だくになりながら走っていました。
でも今回は、朝から一気に冷え込みました。午前7時、自宅前の気温はなんと13℃。
日中は20℃まで上がる予報なので、ヒートテックにポロシャツくらいでちょうどよさそう。
とはいえ、念のため上着も準備しておきます。寒さにやられて動きが悪くなるのは避けたいですからね。

この日の鈴鹿は強風。
体感温度はやや低めですが、太陽が出ているおかげで、ほんのり暖かさも感じます。
上着を着るかどうか…ちょっと迷う気温です。
そして残念ながら、この日はサーキットでサンデーロードレースの予選が開催中。
いつも楽しみにしているお昼休みのサーキット散歩はお預けとなりました。
オリエンテーション
今回は通常レッスン。定員は22名で、ありがたいことに満員御礼です。
前回のような少人数制ではないので、たくさん走れる感じではなさそう。
でもまあ、足がつるのも困るし(笑)、走行回数が少なくても集中していきましょう!
受講者の約半数がリピーターで、何組かはグループ参加のようでした。
そのせいか、予約もいつもより早く埋まったようです。
そして今回のメインインストラクターは…なんと、3回目のご指導!
全4回中3回も同じ方に教わるとは、これはもうご縁ですね。
オリエンテーション中には、「先行動作」というワードが登場。
やっぱり、こういうところ、スキーと通じるものがありますね。
身体を先に向けておく感覚、バイクでも活きてきます。
今回のメニュー
レッスン内容自体は前回と同じですが、午後のプログラムに変更がありました。
今回は、パイロンスラロームとコーススラロームの順番が入れ替えになっていたんです。
どうやら、同日にドライビングレッスンも開催されていた関係で、場所取りの都合だったようです。
個人的には、まずパイロンスラロームで身体を慣らしてから、コーススラロームでまとめる流れが好みなんですが……今回はちょっと逆。
まあ、これはこれで集中力が試されますね。
AM | ・ブレーキ ・ターン |
PM | ・コーススラローム ・パイロンスラローム |
今回の車両も、青色2号車CB400SF
今回も、まずはいつもの“青い相棒”を探すところからスタート。
レッスン車両がずらっと並ぶ中で、見慣れたあの1台を見つけると、ちょっとホッとします。
前回のレッスン終わりに、ブレーキパッドの残量が少なかったので、交換をお願いしておいたんですが、
今回はその効果バッチリ。パッドはしっかり新品、タッチもカチッとしていて安心感ありです。
……と、青い相棒を取りに行っているほんの数分の間に、事件発生!
置いてあったヘルメットが強風にあおられて転がり、まさかの傷…(;_;)
地味にショック大です。
せっかく天気も気分もいいスタートだったのに、いきなり心がポッキリ……。

暖気走行スタート
いつものように、外周コースをゆっくり回りながら、バイクとライダー、両方のウォームアップをしていきます。
バイクを左右に揺らして感覚を確かめていると……
おっ、右側への動きもスムーズ!
以前は苦手だった右ターンが、自然にできている実感がありました。これは嬉しい変化です。
その後、いったん集合して、基本の確認タイム。
座る位置やハンドルの持ち方について、改めて説明がありました。
そしてこの「ハンドルの持ち方」、今まで聞いたことのない視点からの解説が登場!
とても面白かったので、次の章で紹介してみたいと思います。
まず、両手でハンドルをしっかり握り、
内側に向かって力を思いっきり加え、ハンドルを曲げようとします。
もちろん、実際にはハンドルは曲がりませんが、そこで力を抜いた状態が、理想的なハンドルの持ち方なんです。
これにより、無駄な力が腕にかからず、自然な姿勢でバイクをコントロールできるようになります。
確かに、ハンドルを曲げようと思って力を入れて握ると、自然に小指側をしっかり握ることになります。
その結果、よく雑誌などで見かけるような「外側からグリップを握る感じ」になっちゃうんですよね。
これが、実は腕に余計な力が入る原因なんだと改めて実感。
力を抜いた状態を意識することで、バイクの操作が格段に楽になります。

ブレーキ
今回のレッスンでは、約40km/hからの制動が2ヶ所、約70km/hからの制動が3ヶ所ありました。
目標はパイロン横でピタッと止まることですが、この制動の主な目的は、ターンに繋がるブレーキングの練習です。
ただ単に止まるのではなく、止まる直前にスーッとブレーキを抜くことを意識していました。
これにより、ターンへのスムーズな移行が可能になります。
制動の位置について、次のようなポイントがありました:
- 目標より奥で止まると、 続くコーナーに進入する際に、思わず飛び出してしまうリスクがある。
- 手前で止まりすぎると、 コーナー手前でせっかく縮めたフロントサスペンションが元に戻ってしまい、結果的に曲がりきれなくなってしまう。
この微妙なバランスを取ることが、ターンに繋がる制動をマスターするための重要なポイントです。
こんなことを意識しながら練習を進めていきました。
私自身、ブレーキング中にユラユラと蛇行していることに気づきました(自覚はなかったんですが)。
そこで、インストラクターからアドバイスをもらったのは、「もっと遠くを見るように」とのこと。
正直、「目線が手前になっている」なんて自分では全く意識していなかったので、
「これで蛇行が収まるの?」と思いながら、もう一周試してみたら…あら不思議!
ビタッと安定して止まるではありませんか!!
インストラクターさんからも、“Goodサイン”をいただいて、思わず嬉しくなりました。
ターン
今回のターンは、なかなか面白いコースでした。
まずは、右または左の大きなターンを少し回り、その後に小旋回が続くという設定です。
大きなターンで慣らしてから、狭いスペースでの切り返しを求められるため、バイクの挙動をうまくコントロールしなければなりません。これがまた、なかなか挑戦的で楽しい!


インストラクターさんのデモ走行は、スタートして3速までシフトアップし、最初の大きいターンの手前でシフトダウンして進入しながらブレーキングというスタイル。
その後、小旋回に繋がる流れです。
このシチュエーションは、他の参加者の走りを見ていても面白いなと思いました。
それぞれの走り方が全く違うんです。例えば、奥の小旋回に合わせて手前のカーブをゆっくり進入する人や、手前で減速しすぎて再加速してから小旋回する人など、さまざまなアプローチがあります。
コースは自由に変えてもOKだったので、私は3本走ったら逆側に移動するという感じで繰り返していました。
その中で、右ターンの難しさがほとんど感じなくなったことに気づきました。
このターンの練習では、特にアドバイスはもらいませんでしたが、だんだん感覚を掴んでいきました。
後半の走り
慣れてきた後半では、2速で引っ張り、アクセルオフで手前のカーブに進入。
その後、フロントブレーキでバイクを起こしながら、フロントタイヤを路面にグイグイ押し付けて、スッとフロントブレーキを離してから小旋回という流れを意識して走りました。
コーススラローム
今回のコースは、前回よりも優しいレイアウトでした。
(苦手なスラロームがほぼ無いだけで、楽に感じました^^;)
慣熟走行では、小旋回をショートカットすることもなく、無難にこなせましたが、左右に一回ずつ180度回り込む箇所があり、ここをスムーズに走れないんです。
どうしても、旋回が終わるまでじーっと待たないとダメなので、超遅い。
「これはどうすればいいんだ?」と悩みました。
何回か走るうちに、ハッと気づきました。
またリヤブレーキを使っていない!
リヤブレーキを使うのをすっかり忘れてしまっていたんです。あ~ぁ、またやっちゃった。
そこで、リヤブレーキを使いながら走行すると、180度ターンが少しマシになりました。
でも、まだじーっと待つ時間が残るのはどうしても解消できず…。
それでも、コースに慣れてきたこともあって、走行がだいぶ楽しくなってきました!
どうですか?
休憩後、何回か走った後に、インストラクターさんが後ろからついてきてくれました。
今回は、アドバイスをされるのではなく、「どうですか?」と逆に質問されました。
こういう聞き方をされる時には、2つのパターンがあると思っています。
- 問題だらけで、ひとつのアドバイスでは済まない場合
- まあまあ出来ていて、本人が気になるところを指摘してもらう場合
うーん、どっちかな?と思いながら、「小さく回り込むところで何もできずにじーっと待ってしまう」と正直に伝えました。
すると、インストラクターさんからは「ハンドルを切ってバイクを回そうとしている」との返答が。
正直、ハンドルを切ることができていないと思っていたので、ちょっと嬉しくもなりました。
でも、バイクが回らない原因は、ハンドルで回そうとするからバイクがバンクしないということだったんです。
バンクしないから回らない、という一連の流れに気づかされました。
そして、1stと2回目の時に言われたことと、全く同じアドバイスをまたもらったので、少し焦りも感じました。
アドバイスと気づき
インストラクターさんからのアドバイスは、「左右の動きだけじゃなく、もっと後ろを見るくらい捻って。360°体を立体的に動かして」というものでした。
前回のレッスンで**「おへそを向ける」**ことを意識して、少しはできるようになったと思っていたのですが、どうやらまだまだだったようです…。
でも、この「おへそを向ける」で、苦手だった右ターンが苦手じゃなくなったので、少しは成長しているはずです!
そのアドバイスをもらった後、思いっきり体を動かして走ってみると、確かにくるりと回りやすくなったことを実感できました。
自分では動いているつもりでも、やっぱりまだまだ動きが足りなかったんですね。
これも、スキーと同じで、大げさに動いてちょうど良いんです。

パイロンスラローム
パイロンスラロームは、等間隔、ランダム、オフセットの3種類があります。それぞれ、バイクの操作に違ったテクニックや視線の使い方を求められるので、バリエーション豊かな練習になります。
結構疲れが溜まっていたせいか、スラロームがグタグタ。
バイクが寝ない、曲がらない。
「やり方を忘れたのかな?」と思う瞬間が何度もありました。
それでも、オフセットスラロームは相変わらず大好物。
出来ているつもりではないのですが、スキーの連続ターンに似ているなと感じます。
この瞬間にようやく、リヤブレーキの引きずり量と踏み込む強さがわかってきました。
オフセットスラロームとは
残り30分で休憩
残り30分で休憩時間。
でも、この休憩が逆に疲れてしまうかも…という微妙な感覚。
残り時間は20分
さすがに疲れてきたので、ペースを落として走ることにしました。
ペースを落としたのが正解でした!
速度を落とすことで、操作が早くなり、疲れすぎてハンドルを回せなくなったおかげで、下半身でバイクを倒す意味が今頃やっとわかってきました。
その結果、急にスラロームの動きが良くなり、たぶん、今までで最高のスラロームができました!
スキーの小回りと同じような感覚ですね。
ランダムに配置されたスラロームでも、しっかりフロントブレーキをかけて、フロントサスを沈めてからの旋回という感覚を意識しました。
調子に乗って、オフセットスラロームも、しっかりブレーキをかけ、早めの操作で思い切ってバイクを倒してみると、かなり小さく回れるようになった感じです。
疲れているのに、だんだん楽しくなってきている自分がいます。
疲れ切って無駄な力が抜けた時にうまくいく感覚、まさにスキーあるあるですね!
右ターンで肩が上がっている
レッスン残り数分前、オフセットスラロームで**「右ターンのとき肩が上がってきてます!」**と注意を受けました。
右に捻っているつもりが、どうやら体の左側が伸び上がってしまっていたのかもしれません。
ここは自覚がないので、意識していかないといけませんね。
調子に乗りすぎたかな(笑)。
本日のメニュー終了
レッスンが終わると、みんなで給油に並ぶんですが、今回は今までで一番減ってた。
インストラクターさんも、「減ってるなー」と言っていました。
そして、バイクあるある。
たくさん走った後は、タイヤを触って眺めてしまうんですよね。
心の中では、(端っこまで使えてるかな?)と気にしながら。
でも、ヘルメットの傷が気になって、ちょっとテンションが下がったりもしました…。

今回のまとめ
今回のレッスンでは、以前よく言われていた「右が回りにくそう」「左右差が大きい」といった指摘は一切なし。ようやく、ここまで来たという感覚があります。
✔ 右ターンでは「おへそ」を意識
右ターン時の「肩が上がる」癖を指摘されましたが、これは結果にすぎません。
大事なのは、おへそをしっかり向けること。これだけで肩も自然に落ち着くはず。
✔ 小旋回では「後ろを見る」くらい体をひねる
回り込むターン、小旋回では、先行動作が命。
「後ろを見るくらいに体をひねる」くらいで、ちょうどいい。
この動き、スキーとまったく同じです。
✔ リヤブレーキ、忘れがち問題
今回も何度も忘れてしまったリヤブレーキ。
リヤブレーキを使えると、旋回がグッと安定するのに、忘れてしまう…。
次回のレッスン前に、このブログを読み返してリマインドしよう。
✔ スラロームは、スキーの小回り!
オフセットスラロームは相変わらず大好物。
スキーの小回りとそっくり。
疲れすぎて余計な力が抜けたとき、操作が一気に良くなったのは興味深い発見でした。
フロントブレーキの役割にも発見あり
特にフロントブレーキについては、今回面白い気づきがありました。
- 「曲げるためのブレーキ」
- 「曲がるように離すブレーキ」
というように、掛け方だけでなく、離し方もコントロール要素になるという発見。
このテーマは、自分なりにもう少し整理して、改めて別記事にまとめたいと思います。
バイクとスキー、ヒントの循環
スキーを始めた頃は、バイクの感覚をスキーに活かしていました。
今は逆に、スキーの経験がバイク操作のヒントになることが増えてきています。
感覚の相互作用が面白いですね。
次回も楽しみ
11月にもレッスンを受けたいと思っていますが、まずはお財布と相談。
50歳を過ぎても、成長ってするもんですね。
この先どこまで行けるのか、自分でも楽しみです。

以上、今回は成長を感じた、鈴鹿サーキット交通教育センターのライディングレッスンのお話でした。