Ducati Riding Experience 2023体験レポート|普段味わえない本格ライディングを体験

この記事は約12分で読めます。
広告

2023年に開催された Ducati Riding Experience(DRE)
Ducatiオーナーだけでなく、ライディング技術を向上させたいライダーにとって、貴重な体験イベントです。
プロインストラクターによる指導の様子を、写真や動画とともに詳しくレポートします。

Photo by DUCATI JAPAN
自分の走ってる姿ってなかなか見られないですよね。

普段は STEC(鈴鹿サーキット交通教育センター) で CB400SF に乗っていますが、今回は大型バイクとは思えないほど軽い「モンスタープラス」がレッスン車両とのことで、めちゃくちゃ楽しみにしていました。
さて、このイベントではどんな体験が待っているのでしょうか?

Photo by DUCATI JAPAN

「DREロードアカデミー2023」

開催日時

DAY 1:
2023年5月27日(土)9:30受付開始 10:00スタート~17:00終了予定(雨天決行)
DAY 2:
2023年5月28日(日)9:30受付開始 10:00スタート~17:00終了予定(雨天決行)

私は、27日(土)に参加しました。

レッスン内容

・ライディングポジション
・ウォームアップ走行
・ブレーキング体験
・大小サークル走行
・スラローム走行
・コーナリング走行
・場外一般道試乗30分

募集人数

DAY 1:20名(10名1グループx2)
DAY 2:20名(10名1グループx2) 

会場

舞洲スポーツアイランド 会場内特設エリア
〒554-0042大阪府大阪市此花区北港緑地2-1-128

ロード・アカデミー車輌

モンスタープラス

今回参加の一番の目的は、
私のモンスター1200Sと、どれだけ違うのか?


当日の朝 6時 に自宅を出発。
約2時間ほどで集合場所のカフェ&ダイニング ヘミングウェイ 大阪北港マリーナに到着しました。

Photo by DUCATI JAPAN

レッスン会場は 舞洲スポーツアイランド 空の広場 ですが、カフェの 2Fがレセプション になっていました。
中に入ると、ドゥカティ一色に飾られた空間 が広がり、気分が一気に盛り上がります。

カフェの外観も DUCATIカラー に彩られており、2Fの入り口を進むと目の前には モンスターSP が。
金色の オーリンズサスペンション がめちゃくちゃかっこいい!

もちろん跨って写真も撮ってもらいましたが、ここでは割愛します。

開会までの時間は、ラウンジ化された会場で アイスティーを片手にのんびり 過ごしました。

こんなところまで装飾して…。

イベント開催経験者としては、スタッフの皆さんの大変さがひしひしと伝わってきます。本当にありがとうございます。

ちなみに話はそれますが、実は 2021年のDRE に申し込んでいたのですが、台風で残念ながら中止に…。
でも、今回のタイミングで参加できて、本当に良かったと思います。

オープニング

オープニングは ドゥカティジャパンのスタッフ が司会を務めてスタート。
続いて、ドゥカティジャパンのマッツ社長 から挨拶がありました。

Photo by DUCATI JAPAN

よくある日本人社長のような堅苦しい挨拶は全くなく、フレンドリーな雰囲気 のマッツ社長です。

その後は インストラクターの紹介チーフインストラクターからのレッスン内容説明 がありました。

左から、
チーフインストラクター:友野龍二 さん
インストラクター:豊田浩史 さん
インストラクター:生見友希雄 さん

Photo by DUCATI JAPAN
参考動画:クシタニのライディングミーティング

ここで印象に残ったのは、レッスンの順番。「止まる → 走る → 曲げる」の順で進めるとのことです。

まずは しっかり止まることを学ぶ
止まることができれば、次は 走る
そして最後に 曲げる

この流れにはすごく腑に落ちました。
STECでも、ブレーキ練習が終わるまでは体が少し硬い感じがするんです。でも、強いブレーキ練習をした後は、体の力が抜けて 走りやすくなる 感覚があります。

参加者は AチームとBチームの2グループ に分かれ、交互にレッスンを進めます。

まずは、私たち Aチーム からスタートです。

レッスン

レッスン会場は 舞洲スポーツアイランドの空の広場 に設けられた特設会場です。
会場までは 専用バス で移動しました。

ここは、小型機の飛行場だったんですかね?

わくわくさせてくれる会場です。

ライディングポジション

はじめのレッスンは ライディングポジション です。

ステップに真っ直ぐ立ち、そのまま腰を下ろす位置を確認。
つま先は開かず、ハンドルグリップは外から輪を描くように…など、細かい内容はここでは割愛します。

ここで、この モンスタープラス にニーグリップをしてみると、フレームと太もものフィット感が最高!
くるぶしから膝、太ももの付け根までしっかりホールドされ、一体感が抜群です。

私の モンスター1200S では膝でバイクを掴めないので、このフィット感は本当に新鮮でした。

さらに面白いアドバイスもありました。
「下から上に締め上げるようにニーグリップすると、さらに一体感が増す」 とのこと。

モンスタープラスは太ももが当たる部分が上に広がる形状なので、この締め上げも簡単にできました。
自分のバイクでも同じくらい一体感が得られるかは、ちょっと疑問ですが…笑

ウォームアップ走行

Photo by DUCATI JAPAN

会場を 大きく右回り・左回り するウォームアップ走行からスタート。

まずモンスタープラスに跨った瞬間に感じるのは 軽さ
足つき性もかなり良く、ステアリングを左右に切るだけで、これまた軽快。まるで 400ccクラスの軽さ です。

エンジンをかけて走り出すと、やっぱりモンスターらしい感触。
ギヤは相変わらず ロングレシオ なので、低回転だと「ガタガタガタ!」となりますが、ウォームアップなので 1速ホールド
制限スピードなどのお硬い縛りはなく、前走者との距離を空けてアクセルを捻ると、ストレスなく弾かれるように加速
この軽さとパンチ力は、ちょっとチート級ですね。

ターンも、目線を向けるだけでバイクがスッと旋回。軽さは正義だと改めて実感です。

また、特設会場の路面は少し荒れている箇所もあり、しっかり ニーグリップ しないとバイクが振られます。

STECのように路面が良すぎると、こうしたニーグリップの大切さが普段おろそかになっているのかもしれません。

ブレーキング体験(ABS体験祭り)

Photo by DUCATI JAPAN

ブレーキングの練習は リヤのみ・フロントのみ・前後とも の3パターンで行います。
どのパターンも、ABSが効くまで 思いっきりブレーキを掛ける のが目的です。

スムーズさやブレーキング中にサスペンションを動かさない…などの細かいことは一切なし!
とにかく ABSを働かせる ことに集中します。

会場の路面は、3箇所のうち1箇所に 水をまいてある ので、滑りやすい状況でも体験可能。

2列に分かれてスタート。
私は 2列目の先頭 から挑戦です。

リヤブレーキのみ

さあ、景気よく 思いっきり加速 してみましょう…と思ったのですが、アクセル全開にはできません!
加速の速さにびっくり。あっという間に ブレーキングポイント に到達です。

リヤブレーキのみでは、全く止まれません。

2回目は ウェット路面
同じくらい加速して、思いっきりリヤブレーキを掛けます。
ABSのキックバックは感じますが、それでも止まりません。
「ABSが効くから止まらないんじゃ!」と心の中でツッコミ。

フロントブレーキのみ

フロントのABSは CB400SF でも経験済みなので、ブレーキングの強さの目安はなんとなくわかっています。
今回はそれより少し強めにブレーキを掛けてみましたが、ABSは作動せず
それでも、すさまじい制動力で一気に減速します。

2回目は、ついに ABSを作動 させることに成功。
このタイヤとサスペンションの性能には、思わず脱帽です。

前後ブレーキ

普段は ABSがギリギリ効くあたり を狙ってブレーキしますが、今日は ABSお祭り!

ウェット路面でもガンガン突っ込んで ABS祭り。めちゃくちゃ楽しい!

ちなみに、ABSが効くと制動距離は少し伸びるそうですが、問題になるレベルではありません。
それよりも「バイクはここまで短い距離で止まるんだ!」という体験が、このプログラムの一番の価値だと感じました。

加速についても体験。
フロントアップしそうな勢いですが、どう頑張っても上がりません。
あとで気づいたのですが、この モンスタープラスにはウイリーコントロール が入っていました。

つまり、加速は ウイリーコントロールにアシスト され、ブレーキは ABSにアシスト される。
ハイテク装備に守られた状態でライディングできる、貴重な経験でした。
もしかしたら、トラクションコントロール(トラコン)も助けてくれてたのかも?

Bクラスの練習風景

Aクラスの練習が終わると、Bクラスと交代。
この間は、会場に残ってもいいし、ラウンジに戻ってゆっくりするのもOK!
セレブな遊びですね。

Bチームの様子と余談

Bチームの練習を見ていると、リヤブレーキのABS は効くものの、
フロントのABSを効かせるまでブレーキングできる方は数名 しかいませんでした。

やはり、フロントブレーキの性能を引き出すのは難しいということですね。
改めて、このプログラムは 貴重な体験 だと感じました。

余談

ブレーキ練習をしていて思い出したのですが、
CB400SFで片手ブレーキをすると おしりが少し浮く 感覚があります。

しかし、モンスターで同じことを試してみると、全く浮きません
太もも付近の形状が上に広がっているため、上手に引っかかって ズレにくくホールド感抜群
これはかなり良い感触でした。

大小サークル走行

Photo by DUCATI JAPAN

直径 16mくらいのサークル と、もう一回り小さいサークルを使い、
計4つのサークルで 8の字 を二箇所、1.5回転ずつ走ります。
文章だけではイメージしにくいですよね。

私は3~4回走ったのですが、2回コースミス
走りに集中できず、終わってしまいました。

基本的には 1速で走行 しますが、気を抜くとバイクがギクシャク。
1速走行は、特に アクセル操作の難しさ を実感するパートでした。

このチェア欲しい

スラローム走行

Photo by DUCATI JAPAN

超苦手な スラローム
今回のプログラムにも登場しました。

直パイと 2m程度のオフセット が並ぶコース。
1速ギクシャクとの戦いです。

後半、少し要領がつかめてきました。
アクセルグリップは 竹輪 のように扱い、潰さずにそっと撚るようにすると、ギクシャクが軽減されることを発見。

今回の 最大の収穫 は、アクセルグリップの感覚は 竹輪! ということでした。

休憩

豊田インストラクターさんらと話しながら、美味しいお昼を頂きました。

コーナリング走行

Photo by DUCATI JAPAN

実際の 道幅を想定したコーナー が作られており、
90度コーナーが2つ連なる 複合コーナー です。

このレッスンの目標は、2個目のコーナーのクリッピングポイントを通過すること
1個目を通過してバイクを一度立ててから2個目に向かう人もいましたが、私は 1つの大きなカーブとして処理 することにしました。

鈴鹿で身につけた フリントブレーキ残し がここで活きます!

スタートから加速し、すぐに2速に入れ、
2速で引っ張りながらブレーキングしてバイクを寝かせ、
軽くブレーキを引きずったまま1個目のコーナーの奥までバイクを運びます。

そこから、2個目のコーナーのクリッピングポイントを 舐めるようにかすめて、アクセル全開で抜けます。

そして、ゴール手前で ABS祭り
ABS祭りが大好きになりました。

数本走ったあと、豊田インストラクターに

「楽しそうに入ってますね。こっちにも伝わってきます」

と言われ、嬉しかったです。

このレッスンは一般道のコーナーを想定していますが、
こんな走り方を一般道でやったら… 絶対にダメですね(笑)

Photo by DUCATI JAPAN

場外一般道試乗(30分)

舞洲付近を モンスター10台一色でツーリング
外から眺めたかったなぁと思うほど、壮観な光景です。

一般道路でも軽快そのもの!
1000ccのバイクに乗っていることを忘れてしまうくらいです。

ここで気づいたこと: リヤブレーキがすごく使いやすい
これは、自分のブレーキングスキルが上がったのか、それともバイクが優秀なのか…?

ポジションも発見がありました。
私のバイクより ハンドルが手前 かもしれません(今頃気づく^^;)
これなら長距離も楽そうです。

ちなみに、相変わらず 股下は灼熱地獄 でした(笑)。

終了式

全プログラムが終了したら、マッツ社長から
参加者全員に、修了証が手渡されました。

終了書と記念品

感想

DREの Eは「エクスペリエンス」、すなわち 体験 です。

今回の モンスタープラス体験+ABS祭り は最高でした。
ウェット路面でのABS操作、ABSを働かせる難しさ、
ハイグリップタイヤとサスペンションの性能体験、いろんな DUCATI体験 ができました。

ガチのライディングスクールとして見ると、走り込みは少なめかもしれません。
でも、最新DUCATIバイク・最新機能を体験するイベント として捉えれば、
とても コストパフォーマンスに優れた内容 だと思います。

久しぶりに、バイクに乗って 楽しい! と心から思えました。
もちろん、鈴鹿でのレッスンも楽しいですが、ここでしか味わえない 別の楽しさ がありました。
文章では伝えきれません。

この記事を書きながら思い出したのは、
モンスター1200Sに初めて乗ったときのこと。
加速でびっくり、強烈なブレーキでびっくり、帰宅までビクビクしていたのを思い出します。

今回は、加速も減速も 思いっきり楽しめました
この3年弱で、自分も少し成長したようですね。

最後に、スタッフの皆さま、
本当に 楽しい時間をありがとうございました
(誰も見てないかもしれませんが…笑)

また、近場で開催されたら、ぜひ参加したいです。

Photo by DUCATI JAPAN
ショート動画してみました。

DUCATI JAPAN イベントレポートサイト

なんと、私の走っている姿が(>ω<)。
色合いが良かっただけだと思うんですが…。

タイトルとURLをコピーしました