幾何公差の数値、どうやって決める?——現場で使える目安一覧

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その数値、根拠ありますか?

幾何公差の記号と意味はわかる。でもいざ図面に数値を書こうとすると手が止まる。

「0.05mmにしようか……いや、0.02mmにしておこうか」

根拠はなんとなくの感覚。小さい数値を書けばとりあえず安心——そんな「なんとなく公差」、やっていませんか?

教科書には公差の意味は書いてある。でも「じゃあ具体的に何mmにすればいいか」は、どこにも載っていない。この記事はそこだけに答えます。

加工法別 幾何公差 目安一覧(単位:mm)

加工法真円度・円筒度平面度平行度同軸度
旋盤仕上げ0.03〜0.050.05〜0.10.05〜0.1
フライス仕上げ0.02〜0.050.02〜0.05
研削仕上げ0.005〜0.010.005〜0.010.005〜0.020.01〜0.03
ホーニング0.001〜0.0050.005〜0.01
単位はすべて mm。
—は通常その加工法と組み合わせない項目。数値は一般的な目安であり、機械の精度・材料・段取りによって変わります。最終判断は必ず設計者自身で行ってください。

この表の使い方

スタート地点として使う。 設計の最初に「この加工法なら、この辺の公差が現実的」という感覚をつかむために使ってください。ここから機能要件と照らし合わせて詰めていくのが実務の流れです。

公差を厳しくしたいときは加工法を変える。 旋盤仕上げで真円度0.01mmは難しい。研削に変えれば達成できる。「公差と加工法はセット」で考えるクセをつけると、コストの見通しも立ちやすくなります。

「機能を満たす最大の公差」が正解。 小さければ正義ではありません。表の右端に飛びつく前に、「本当にそこまで必要か?」を機能から問い直してみてください。

おわりに

この表はあくまで一般的な目安です。機械の精度・材料・段取り・工具の状態によって変わります。最終的な判断は必ず設計者自身で。

ただ、「きっかけ」としては使えるはずです。なんとなくの感覚で決めていた数値が、少し根拠を持って決められるようになれば、それで十分です。

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