第5回 余裕が戻ったとき、何が変わったのか

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正直に言うと、
「上達した」という感覚より先に戻ってきたのは、余裕でした。

速く走れるようになった、とか
怖くなくなった、というよりも
「あ、いま落ち着いてるな」と気づく瞬間が増えた。

今回は、その“余裕”が戻ったことで変わったことを振り返ってみます。

視野が、明らかに広くなった

以前は、
コーナーに入ると視界が一気に狭くなっていました。

・路面ばかり見ている
・次の操作のことしか考えられない
・「失敗しないか」が頭を占領する

余裕がなかったんですね。

ところが最近は、

  • 進入前に全体のラインが見える
  • コーナー途中でも次の展開を考えられる
  • 周囲の状況を冷静に受け取れる

視野が広がったというより、
視野を狭めなくなった感覚に近いかもしれません。

操作が「作業」じゃなくなった

余裕がないときの操作って、
どこか義務的なんですよね。

  • ブレーキは「しなきゃいけないから」
  • アクセルは「開けるタイミングだから」

でも余裕が戻ってくると、

  • 今はここで止めたい
  • 今はここで前に進めたい

操作にちゃんと“意図”が乗るようになる。

すると不思議なもので、
操作そのものが自然になっていきます。

速さはその結果でしかなくて、
目的じゃない。

ミスしても、崩れなくなった

これは大きな変化でした。

以前は、
ひとつミスをすると、その後が全部ダメになる。

「あ、やっちゃった」
→ 焦る
→ 操作が雑になる
→ さらに崩れる

完全に負のループです。

今はというと、

ミスをしても
「まぁ、今のは今の話」と切り替えられる。

余裕があると、
ミスを“事件”にしなくて済む。

これだけで、走りはかなり安定します。

速さを追いかけなくなった

意外かもしれませんが、
余裕が戻ったことで、速さへの執着が薄れました

速く走ろうとしない
無理に攻めない

その代わり、

  • 気持ちよく走れるか
  • 操作が繋がっているか
  • バイクと会話できているか

そこに意識が向くようになった。

余裕は、才能じゃなくて“状態”

ここでひとつはっきり言えるのは、

余裕は、性格でも才能でもなく
作れる状態だということ。

・考えすぎない
・急がない
・ひとつの操作に集中する

その積み重ねで、
少しずつ戻ってくるものなんだと思います。


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