ライダー技量に合わせたバイクセッティング:ターンの切れ込み改善法
久しぶりにセッティングのお話。
2011年11月頃に、軽量ライダー必見!減衰力は最弱でOK!という記事をアップしました。
今回はその続編です。
前回は、安全性を重視
前回の記事では、安全性を重視し、路面からタイヤが離れにくいようなセッティングを意識しました。
それから2年半ほどが経ち、ライディングスクールに通い続けていることもあってか、運転にもかなり余裕が出てきました。
曲がりすぎる
特にここ1年ほど、曲がり始めのやりにくさが気になっています。
ハンドルが切れ込みすぎるのです。
特に曲がり始めのセルフステアが素早く、交差点を通過するたびに、ハンドルが切れ過ぎないよう押さえ続ける必要があります。
原因を考えてみた
バイク自体は何も変わっていません。
走行距離も6000kmほどなので、何かがヘタっているとは考えにくいです。
たぶん原因は、走り方だと思います。
STECに通い続けていることもあり、変化したのは運転手のほうです!
特に乗り方の変化として挙げられるのは、前後左右の荷重移動がそこそこできるようになったこと。
そして、ひとつ明らかに変わった、あるいは意識して変えたのが、ターンの侵入方法です。
教習所乗り
教習所では、直線でしっかり速度を落としてから
ターンに入る方法を教わります。
しかし、今はブレーキを若干残しながら、
フロントタイヤの荷重が抜けないようにしてターンに入るため、
旋回力が上がっているはずです。
サスペンションが動きすぎなの?
減衰力を全抜きにしたフニャフニャの足では、フロントタイヤに荷重を残した状態でターンに侵入すると、サスペンションが必要以上に動いているのではないかと考えました。
フロントサスが沈んだ状態では、通常よりキャスター角が立つので、曲がりやすくなるのでしょうか?
さらに、圧縮側の減衰力が弱いため、キャスターが立つ状態になるまでの時間も短い?
その結果、セルフステアが早くなる?
とはいえ、乗り心地に影響が出る圧縮側の減衰は、できれば触りたくありません。
リヤサスの動き
リヤサスを伸びにくくすると、キャスターは立ちにくくなるかもしれません。
キャスターの立ちを抑える方法として、リヤサスの伸び側の減衰力を上げると、伸びがゆっくりになり、セルフステアが穏やかになるのではないでしょうか?
実践
早速試してみました。
リヤサスの伸び側の減衰力を、標準位置まで締め込んでみました。
走ってみると、すぐに効果が分かりました。
ヒラヒラした感じがなくなり、ターンの侵入時のハンドルの切れ込みが穏やかで自然な感じになりました。
ただ、プラシーボ効果かもしれませんが…。
ただ、なんだろ?
リヤ側のしっとり感が増した分、フロントがふわふわするような感じに…。
そこで、フロントの伸び側も標準位置まで締めてみました。
その結果、フロント側にもしっかり感が出ました。
理屈はよくわからないのですが、前後とも伸び側の減衰力を標準位置に戻したことで、現在はいい感じになっています。
ライダーの技量に合わせてセッティングを考えないといけないようですね。
さすが、標準位置!