バイクとスキーの共通点|足首・荷重・先行動作の関係

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寒くなってくると、そろそろバイクも冬眠の季節ですね。
私も毎年、スキーとバイクの季節がちょうど入れ替わるタイミングで、
ふと、ある言葉を思い出します。

「バイク乗ってる人は、スキーもうまくなるよ。」

社会人になってスキーを始めたころは「そんなわけあるか」と思ってましたが、
今はその意味がよくわかります。

ポジションの共通点

スキーでは、軽く膝を曲げて、スネと背中の角度をそろえる姿勢を取ります。
真っすぐ立った状態から、頭の位置を変えずにまっすぐ下がると自然にその姿勢になります。

一方バイクでは、ステップに立ってから腰を下ろすように座るのが理想的。
どちらも「足裏の真上に体がある」姿勢ですね。

ポイントは、足首の角度だと思います。

スキーで足首が緩むと、上体がふらつき、雪面を捉えられません。
逆に、足首をしっかり曲げていると、雪面のギャップを吸収できて安定します。

バイクも同じで、足首を立てた姿勢のまま
親指の付け根〜土踏まずあたりでステップを踏むと、
ホールド感が格段に良くなります。

体重移動とタイミング

スキーのショートターンでは、頭の位置を固定したまま膝を左右に揺らし、
ターンが膨らんだところで横Gが最大になります。
そのGに合わせて脚を「サスペンションのように」動かすと、
リズミカルな連続ターンが可能になります。

バイクのスラロームもまさに同じ。
頭の位置は固定しつつ、アクセルとブレーキで荷重を操ることで、
サスペンションの反動を利用したターンができます。

荷重の移動とタイミング——どちらも共通ですね。

外足の感覚

スキーでは「外足荷重」が基本。特に大きく回り込むターンでは、
ほぼ外足1本で滑ります。

バイクも同じで、コーナリング中は外足でしっかりホールド。
「荷重」というより「支点」のような感覚ですが、
外足が安定しているとコーナリングも安定します。

先行動作(視線と上体の向き)

STEC(鈴鹿サーキット交通教育センター)のレッスンで、
「もっと早く、進行方向に上半身を向けて」と言われたことがあります。

これはスキーでいう「先行動作」と同じ。
スキーでは、次の斜面を覗き込むように上体を先に向けます。
最初は怖いですが、上体を先に向けることで自然にターンが始まるんですよね。

苦手ポイントも同じ?

私の苦手なポイントは、どちらも「入り口」です。
バイクで言えばコーナリングの倒し込み、
スキーで言えばターンの始まり。

どちらも「倒す瞬間」に迷いが出ると、うまく入れません。
でも一度スッと倒し込めれば、その後は流れに乗れる。

バイクならアクセルを開けながら、
スキーならスキー板が懐に回り込んでくる感覚を楽しめます。

やっぱり、倒し込みの瞬間がすべてなんですよね。

滑るも曲がるも「バランスと先行」

バイクもスキーも、根っこにあるのは「バランス」と「タイミング」。
姿勢・足首・外足・視線——この4つを意識すると、
どちらも驚くほどスムーズになります。

スキーが上手な人は、きっとバイクもうまい。
バイクに乗る人は、スキーが上達する素質を持っている。

そう感じる今日このごろです。

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