DREレーストラックアカデミー2023

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またまた、DREに参加してきました。

今回は、レーストラックアカデミー。

なんと、33年ぶりのサーキット走行です!

HSR九州で、4耐マシンのシェイクダウン中の久宇川選手と柳川選手を見かけました。
セッティングの出ていない暴れるマシンを押さえつけて走る姿を見て、当時の私は「素人が興味本位で走っちゃダメ」と感じたのが33年前でした。

「DREレーストラックアカデミー2023」概要

開催日時

DAY 1:
2023年10月13日(金)
8:30受付開始 9:00スタート~16:50終了予定(雨天決行)
DAY 2:
2023年10月14日(土)
8:30受付開始 9:00スタート~16:50終了予定(雨天決行)

私は、2日目の
14日(土)に参加しました。

レッスン内容/ライディングテクニック向上を目指したプログラム

チーフインストラクター:原田哲也
・サーキット走行時の正しいライディングポジションについて(特にコーナリング時)
・サーキット上での視点・視野(コーナーに入る際の視点・視野)
・ブレーキングについて(特にフロントブレーキによるフロントへの圧力のかけ方)
・ブレーキングポジション(前後ブレーキの割合について)
・ブレーキングからコーナーの立ち上がりについて(ブレーキング&アクセルのタイミング)
・コーナリングの際のライン取りについて(コーナーの頂点への入り方から抜け方)
・グリップ限界について学ぶ
・サスペンションのセッティングについて
・サーキット走行中のペース管理方法
・プロカメラマンによる個別撮影(サーキット走行写真)

募集人数

DAY 1:30名(6名1グループx5)
DAY 2:30名(6名1グループx5)

会場

岡山国際サーキット内特設エリア
〒701-2612 岡山県美作市滝宮1210

参加までの準備

装備

サーキットを走るには装備が必須です。
私の場合、足りなかったのはレーシングスーツ、ブーツ、バックプロテクター、レーシンググローブの4点。

DREロードアカデミー終了後、クシタニ京都店に行きましたが、悩んだ挙げ句レーシングスーツはレンタルに。
その代わり、ブーツはスーパーテックR2×プロトコアレザーモデルを購入。
さらに、グローブバックプロテクターも購入して装備を揃えました。

参加前々日

会社帰りにレンタルスーツを受け取りに行きました。
ニーセンサーは貸してもらえないので、RSタイチの33年前のニーセンサーを使用。
膝を擦ることはまずないので、見た目だけです。
落ちなきゃいい。これで¥6,600節約。

参加前日

長距離運転が苦手な私は、金曜終業後に新幹線で岡山(正確には兵庫県)へ。
PRETEX RACING R-2 CARBONにライディング用品を詰め込み、ブーツはスキーブーツバックへ収納。
春先に売り切れだったスーツケースが少量生産再開していたので、間に合いました。

金曜の出勤の朝、
駅のコインロッカーへ道具を預けて出勤!

就業後、相生駅へ新幹線で移動。

駅前で、レンタカーを借りて、ホテルへ。

岡山国際サーキット

レッスン車両

今回のレッスン車両は「ストリートファイターV2」。

現地にはモンスタープラスもありましたが、こちらはお借りできず。

写真は、DUCATI JAPANさんから

会場

受付前に少し散歩。

お久しぶりです。またお会いしましたね。
ここでレクチャー受けるのね。

ブリーフィング

会場はこんな感じ

マッツ社長、チーフインストラクター、各グループのインストラクターの挨拶。
豊田さんもいましたが、グループが違うのでレッスンは別。
チーフインストラクター原田哲也さんから、レッスンの流れと技術的な話がありました。

  • リヤブレーキを積極的に使いましょう
  • ストレートではしっかり伏せましょう

グループ分け

GroupA/B中・上級
GroupC/D初・中級
GroupEサーキットデビュー

私はGroupB。
インストラクターは今野由寛さん(今年の8耐で15位)。
各グループは4人くらいの振り分け。

午前のレッスン

GroupA/Bからレッスン開始です。

セッション1:ポジショニング

ポジショニングのセッションです。

写真はDUCATI JAPANさんから

特に、コーナリング時の姿勢と荷重の掛け方を学びます。

  • コーナーの内側に腰をずらし、その重さをイン側のステップに乗せる。
  • 足の小指の付け根あたりでステップを踏み、その力をリヤタイヤに伝えるイメージ。
  • 外側の足は膝から太もも内側をタンクにフィット。
  • ハンドルが低いスーパースポーツでは、肘から前腕内側もタンクに当てる。

モンスタープラスにまたがり、全員のポジションをチェックしていただきました。

走行

さあ、ストリートファイターにまたがります。

写真はDUCATI JAPANさんから

…んが、足が届きません(^_^;)。
スタッフの方に支えていただき、エンジン始動!

ゆっくりとスタートゲートへ並びます。
まずは私が先頭で、インストラクターの後ろに続きます。
GroupAが走り出した1分後が、GroupBです。

長い、長い1分。
ここで初めて緊張してきました。

「何を確認しながら走るんだっけ?」
考えているうちにスタート!

慣れないバイク、慣れないブーツ。
やっぱりシフトアップがぎこちない…
リヤブレーキの感覚も薄い…。

お、倒れない。
このバイク、どうやって曲げるの?

そんな感じで走りながらも、ペースは徐々に上がっていきます。

イン側のステップにガッツリ乗り込むと、曲がりました!
リヤブレーキを意識すると曲がりにくく、
曲げることを意識するとリヤブレーキがおろそかに。

難しい…。

3周ほど回って、Aグループに追いついてしまい、そこでチェッカー!

これでセッション1は終了です。

写真はDUCATI JAPANさんから
走行後

次のセッションが開始するまで、20分ほどの休憩と雑談、質問時間があります。

この休憩時間には、GroupC/Dが走行し、GroupEが走行する時間配分です。
なので、体もしっかり休めつつ、インストラクターさんに質問攻めもできます。

豊田さんに声をかけていただき、
「どうでした?」
わたし
「いやー、バイクは慣れないし、ヒヤヒヤでした」

原田さんも、走行後のGroupBのピットに来られ、声をかけていただきました。
リヤブレーキのリリースタイミングなどを質問すると、
細かく丁寧に教えてくださいました。

「スロットルを戻す前にリヤブレーキを…」

セッション2

写真はDUCATI JAPANさんから

お題はブレーキです。

原田さんにした質問は、セッション2のお題と丸かぶりでした^^;。

フロントブレーキは、ストレートだけで終わらせるのではなく、
縮んだサスを伸ばさないように、ターンしながら徐々にリリースしていく。

これは、STECでも同様のことを習います。

リヤブレーキは、スロットルを戻す前に踏み始めることで、
リヤサスが伸びるのを抑え、ピッチングしにくくすることで、
リヤタイヤを地面に押さえつけ、制動距離を短くする効果を体験します。

これもSTECで聞いたことがありますが、正直効果の程はわかりませんでした。

走行

約20分の走行で、習ったことを試していきます。

今回は最後尾からスタートですが、ペースが速い!

特に裏ストレート前の右コーナーで離されてしまいます。
アクセルの開けっぷりがすごい!

写真はDUCATI JAPANさんから

カウルのないストリートファイターでは、ヘルメットが顔面に押さえつけられる!

そんな中でブレーキを試すと、
スロットルを戻す前にリヤブレーキを軽く踏み、フロントブレーキをかけると、
リヤブレーキをほぼ使わないときよりも、さらにフロントブレーキが握り込め、
短い距離でしっかり減速できます。

この速度域、この大きな荷重変動の中だと、しっかりと体感できます。

スロットルを戻してリヤブレーキを踏む癖がついているので、
タイミングを間違えるとおしりがフラフラ。
フロントブレーキも握り込めず、ヒヤヒヤ。

しかし、このGroupBのメンバー、速い!

走行後

原田さんは、日常バイクがオフ車らしく、一般道路でも、
スロットルを戻す前のリヤブレーキでピッチングモーションを抑える効果があるそうです。

今野さんは、ブレーキで作るダウンフォースのような感覚だと言っていました。

トップライダーは、ストレート立ち上がりでバイクを左右に振る理由のひとつに、
遠心力でタイヤを押さえつける意図があるそうです。

このブレーキ操作は、日常でも意識して取り入れていこうと思います。

昼食

Groupごとに別れて昼食です。

今回のメンバーは、5月のDREのときより気さくで、ワイワイと楽しい方々でした。

昼食中も会話が途切れることなく、楽しいひとときを過ごしました。

午後のレッスン

午後からは、残りひとつの課題に取り組みつつ、ペースを上げて総括的な走行を行います。

セッション3

このセッションは、ハンドルを積極的に使う練習です。

止まったバイクの上で、

  • 右に体を落として左にハンドルを切る
  • 左に体を落として右にハンドルを切る

という操作を確認しました。

最初は、この操作の意味がよく分かりませんでしたが、
ストレート途中のパイロン通過や、バックストレート前の高速切り返しで実践することで理解できました。

アクセル開けっぱなしで曲げたいときの操作は、以前からよくやっていたので間違いではなかったことも分かりました。

走行
写真はDUCATI JAPANさんから

バイクやスピードには慣れてきましたが、メンバーもペースアップしており、私は最後尾から自分のペースで色々試すことにしました。

  • 裏ストレート手前の高速S字では、グイグイとハンドルを切って曲がります。
  • ストレート上に置かれたパイロンも、同様にハンドルを積極的に使ってクリアします。

この課題自体は難しくありませんが、フルブレーキができないことに苦戦。
STECでやるように、フロントABSが働く直前まで握れず、

  • 速度が高くて慣れない
  • ブレーキレバーの感触と制動力の出方が普段と違う

などが原因かもしれません。

さらに、フルブレーキを試すと前車との車間が気になり、適切な車間を保つコツも必要でした。

写真はDUCATI JAPANさんから
走行後

ステアリング操作については、すべてのコーナーで応用できるとのこと。
走行後の雑談から、私なりに次のように解釈しました。

  • ストレートでブレーキングを行い、ブレーキを残したままバイクを傾け始めると、バイクは傾きにくくなります。
  • このとき、ハンドルを少し押したり引いたりしてあげると、バイクはスムーズに傾きます。
  • 最終的にブレーキを完全にリリースするタイミングで、ハンドルに加えていた力もゼロにする。

私の解釈では、この操作は「セルフステアを少しだけ邪魔してあげるイメージ」のハンドル操作でした。

セッション4

最終セッションは総括です。
ペースをさらに上げて、今日習ったことを活かしながら走ります。

どの課題に集中するかは個人に任されますが、私は ブレーキング に集中することにしました。
なお、走行順は最後尾です。

走行
写真はDUCATI JAPANさんから

しかし、メンバーが速い!
ブレーキングでなんとか追いつきます。

おかげで、フロントブレーキを深いところまで残せる感覚がつかめました。
リヤブレーキは、荷重をかけながら操作するために、さらにステップワークの練習が必要だと感じます。

写真はDUCATI JAPANさんから
走行後

いやぁ~、気持ちよかったです。

体の疲れはほとんどありませんが、
STEC以上に集中していたので、集中力のほうが疲れた感じです。

走行後にタイヤを見ても、バイクはほとんど倒れていません。
まだまだ修行が足りないと実感しました。

終了式

あとのグループの走行が終わった後、修了式が行われました。

原田さんからひとりひとり修了書を受け取り、
最後に記念撮影をして終了です。

感想

2回目のDREでしたが、今回も充実した一日を過ごすことができました。

慣れない速度域での走行はやはり難しく、終始速度コントロールに苦労しました。
何度も「アウト―アウト―アウト」のラインになってビビる場面があり、コース幅を十分に使えません。

1本目でレコードラインを教わっても、その後は通れず、コースの端に寄ることもできない。
初めての感覚が一度に押し寄せた、一気に過ぎていった一日でした。

次回もぜひ参加したいです。
一回だけではもったいない体験でした。


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