バイクレッスンも4年目に突入しました。
50歳を過ぎても成長中と実感しています。
まだまだ人に教えるほどの技術はありませんが、
これまでの経験や気づきを少しずつ書き留めていこうと思います。
何度かに分けて、連載形式でお届けできればと考えています。
第1回「ウォーミングアップの重要性」
第2回「ニーグリップの意識」
第3回「視線の使い方でバイク操作が変わる」
第4回「バイク操作の言語化が難しい理由とは?」
今回は、バイク操作について言語化の難しさを深掘りしようと思います。
特に、バイクのターンを中心に整理できればと思っています。
バイク操作の言語化が難しい理由とは?ターンや荷重の本質を深掘り!
バイクに乗るとき、ライダーは感覚を駆使して操作していますが、これを言葉で表現するのはとても難しいことです。
特に、バイクのターン操作に関する言語化は、誤解や認識のズレを生む原因になります。
なぜその感覚を正確に伝えることが難しいのでしょうか?
この記事は、バイク操作の言葉を整理し、
特にターンや荷重に関する言語化の難しさを深掘りしていきます。
前提を決めれば、迷わないかも
バイク操作に関する会話では、よく使われる言葉として「力」「荷重」「踏む」「押す」「乗る」といった表現があります。
しかし、これらの言葉がすべて同じ意味を持っているわけではなく、
ライダーによって解釈が異なります。
これらの単語に共通しているのは「力」の概念です。
ここで言う「力」とは、体重を利用した力を指していると考えられます。
バイクに乗っているライダーは地面に直接触れることができません。
そのため、体重以上の力を加えることは物理的に不可能です。
特にコーナリングやブレーキング、加速時には、
体重に基づいたG(重力加速度)をかけることで動作します。
この基本的な原理を理解することが、バイク操作を言葉で表現するうえでの前提となります。
前提が決まれば、具体的なアドバイスがより明確に伝わりやすくなるはずです。
時間軸の重要性
バイク操作に関するアドバイスでは、時間軸を明確にすることが重要です。
例えば、ターンに関するアドバイスで「もっと内側に」と言われることがあります。
この言葉だけでは、どのタイミングで意識すべきかが曖昧になります。
インストラクターはターンの手前からの動きをイメージしているかもしれませんが、
受け取る側がその指摘をターン中盤以降のことだと解釈してしまうことがあります。
このような時間軸のズレが誤解を生む原因です。
ターンを意識する場合には、タイミングをしっかり把握して、
どの部分の動きかを確認することが大切です。
「踏む」とは?言葉の意味そのままではない
「踏む」という動作に関しても、誤解を招きやすい表現の一つです。
バイクにおける「踏む」という言葉をそのまま受け取ると、
足を伸ばす動作をイメージする方がいるかも知れません。
しかし、実際には「踏む」とは「体重を乗せる」という意味になります。
私は実際にイン側のステップを「踏む」ことで、リーンアウト気味の姿勢になることがありました。
これは、足を伸ばす方向に力を加えることで、反動で上半身がアウト側に動いてしまうからです。
そのため、「踏む」を「体重を載せる」と解釈し、
体重をイン側のステップに乗せるように意識すると、
より効果的にターンを安定させることができました。
このように、言葉の定義をしっかりと確認することで、
アドバイスがより実践的に活かせるようになります。
結論:感覚を正確に言葉にするために
バイク操作を言語化する際には、感覚をしっかりと理解し、正確に表現することが大切です。
「力」や「踏む」といった言葉には、個々の解釈の違いがあるため、
その意味を明確にすることが誤解を避けるために重要です。
特に、ターンや荷重に関する操作は、時間軸を意識しながら練習し、
言葉にしていくことが効果的です。
実際にアドバイスを受けた際には、
何を意識してどのタイミングで実行すべきかをしっかり理解することで、
より効果的にバイク操作ができるようになるでしょう。