ネジの締め付けトルク換算ツール|N・m・kgf・cm・lbf・ft 対応

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ネジの締め付けトルク単位換算ツール

自動車整備や機械設計の現場で頻出する「トルク値」の単位換算を、手軽に行えるオンラインツールです。N・m(ニュートンメートル)、kgf・cm(キログラム重センチ)、lbf・ft(ポンドフィート)の3種類の単位に対応しています。

🔧 トルク単位換算ツール




🏍 よくあるネジサイズ別の目安トルク(バイク車体まわり)

ボルトサイズ参考トルク(N·m)主な使用箇所
M53〜5ミラー、スイッチボックス、レバー固定など
M68〜12ハンドルクランプ、ナンバーステー、ウインカー等
M818〜25ステップ、シートステー、タンデムバーなど
M1035〜45ステム周り、エンジンハンガー(一部)など
M1270〜90アクスルシャフト、リアサス下側など

※あくまで一般的な車体部品における参考トルク値です。整備書に指定がある場合はそちらを優先してください。


🛠 締付トルク早見表とその使い方【参考値】

1. 標準締付トルク表(T系列/代表値)

ねじ呼び径強度区分8.8強度区分10.9強度区分12.9
M610 N·m15 N·m18 N·m
M825 N·m35 N·m42 N·m
M1050 N·m70 N·m85 N·m
M1285 N·m120 N·m145 N·m
M16210 N·m300 N·m360 N·m
M20400 N·m580 N·m700 N·m

※これは「T系列(標準摩擦)」条件下での目安トルクです。実際の使用条件に応じて補正が必要です。

2. 締結条件による補正係数(トルク × 補正係数)

補正要素条件補正係数の目安
潤滑状態無潤滑(ドライ)× 0.85
潤滑状態潤滑あり(グリス、モリブデン等)× 1.15
表面処理メッキなし× 1.00
表面処理三価クロメート、ジオメット等× 1.10
座面平座金あり× 1.05
座面バネ座金あり軸力低下リスクあり(要検討)
母材アルミ、樹脂※トルクより引抜強度で管理
母材鋼材× 1.00(通常)

3. 軸力⇔トルクの関係式(参考)

T = K × F × d
T:締付トルク [N·m] / F:軸力 [N] / d:ねじ呼び径 [m] / K:トルク係数(0.18〜0.25程度)
※Kは摩擦条件・潤滑によって大きく変化します。

4. トルクトラブル事例と設計注意点

  • アルミ母材に高トルク → 雌ねじ破損
  • 潤滑してトルクそのまま → 軸力過大・破断
  • 表面処理違いで軸力ばらつき → 緩みや脱落の原因

5. T系列・0.5系列・1.8系列の違い

系列名摩擦状態特徴
T系列標準(中摩擦)多くのトルク表が基準とする
0.5系列高摩擦(ドライ等)軸力が出にくくなる
1.8系列低摩擦(潤滑済み)軸力が出すぎることも

同じトルクでも、軸力が1.5倍以上変化することがあります。設計時は注意が必要です。

📌 ご注意

このトルク表は、作業現場での目安値です。
設計時には必ず使用条件を考慮し、軸力計算または実測にて再確認してください。

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