「バイクの楽しさを共有できる家族がいたらいいな」──そう思いながらバイクに乗っている方も多いのではないでしょうか。
2024年11月某日、17歳の娘が初心者向けのライディングレッスンに挑戦しました。
彼女にとって初めての本格的な練習機会であり、私にとっても初心者クラスを見る初めての経験。
その一日を振り返って見たいと思います。
きっかけ
娘が免許を取ったのは2024年の2月。
しかし、免許を取っただけでは街乗りの不安はなかなか消えません。
これまでは近所の農道を少し走る程度で、遠出なんて考えられない様子でした。
そんな彼女のスキルアップを目指して「初級タウンライドチャレンジコース」を受講しました。
「初級タウンライドチャレンジコース」という名前からもわかるように、街乗りでよくあるシチュエーションを練習する内容。
リアルな街乗りシミュレーション
レッスンは9:30~16:30。
説明や休憩を除いて、実質のバイク乗車時間は約4時間。
初心者向で、けとはいえ、かなり濃密な内容でした。
インストラクターが一人ひとりに丁寧に指導してくれるので、初心者でも安心です。
娘も緊張しながらも真剣に取り組んでいました。
以下に、印象に残ったプログラムを紹介します。
エンストの練習?これが意外と奥が深い!
エンストは、初心者だけでなくベテランでも起こり得る「あるある」な出来事。
しかし、焦らず復帰する方法を知っているかどうかで、その後の対応力が大きく変わります。
このレッスンでは、わざとエンストを起こしてから復帰する練習を繰り返し行いました。
エンスト復帰の流れ
- 半クラッチの状態から、徐々にクラッチをつなぎエンストをわざと発生させる。
- すぐにクラッチを握り直し、エンジンを再始動。
- 再び発進動作に入る。
これを連続で繰り返すことで、エンスト後の「焦らない動作」が身につきます。
しかし、正直なところ「絶対、自分のバイクでこんな練習はしたくない!」と思いました(笑)。
なぜエンスト練習が大事?
エンストは、街中の信号待ちや渋滞中に起きやすいトラブルです。
特に周囲の車両が動き始める場面で焦ってしまうと危険。
こうした実践的な練習が、安全なライディングの第一歩だと感じました。
交差点でのストップ&ゴー:腕がパンパンになる!
次に行ったのは、交差点を模したセクションでのストップ&ゴーの練習です。
街乗りで必須のスキルである「信号待ちからの発進」と「曲がる動作」を重点的に反復練習しました。
練習内容
- 信号を想定した場所で一度停止。
- 発進直後に右折・左折、または回り込む形で進む。
- これをひたすら繰り返す。
娘はこの練習でかなり疲れた様子で、「握力がなくなった」と泣き笑い状態に(笑)。
初心者にとっては、クラッチ操作や車体の取り回しが負担になるため、意外とハードな内容だったようです。
ポイント
街乗りでは、信号や停止からの発進が頻繁にあります。
この練習は、繰り返しによって自然な動作を身につけるのが目的。
焦らず、正確に操作できるようになると安心感が生まれると感じました。
合流の練習:初心者には一番ハードルが高い!?
全員がコース内を走る中、一人ずつインストラクターの指示で停止から合流するシチュエーションを体験しました。
練習の流れ
- コース内を受講者全員で走行。
- インストラクターの指示を受けた受講者が、一度停止してから合流。
- この動作を一人3回ずつ繰り返す。
初心者にとっては、スムーズに車列に入るタイミングを掴むのが難しく、最初は緊張の連続だったようです。
さらに、12人の受講者が順番に合流を行う間、他の人は走り続けているため、体力的にもかなりきつい様子でした。
なぜ合流練習が重要?
合流は、特に交通量の多い街中や高速道路で避けられない場面です。
タイミングを見極める判断力と、スムーズに操作するスキルが安全に繋がります。
この練習では、実際の道路での合流を想定したリアルな体験ができました。
次は親子で街乗りデビュー!?
今回のレッスンを通じて、娘と一緒にライディングを楽しむ未来が少しずつ現実味を帯びてきました。次は実際に街中や近場でのツーリングに挑戦し、その様子をまたレポートできれるかな?