免許を取った後の”本当のスタート”
「免許を取ったらもう乗れる!」と思っていませんか? でも実際は、バイクに乗り始めた多くの人が、信号待ちで転倒、小さなカーブで転倒…といった経験をします。
バイクの自損事故が多い最大の理由は、「技量不足」。 バイクは車と違って、身体全体を使うスポーツです。 だからこそ、安全に楽しむためには”練習”が必要です。
そんなときこそ、ライディングスクールの出番! 今回は「鈴鹿サーキット交通教育センター」で受けた、初めてのライディングレッスン体験をレポートします。
教習所とスクールは全くの別物
教習所は、言わば”操作方法”を教える場所。例えるなら、カメラの使い方を教えてもらうようなものです。 シャッター半押しでピントが合って、全押しで写真が撮れる──そんなレベル。
でも、それだけではいい写真は撮れませんよね? バイクも同じ。いい走りをしたいなら、スクールでの実践トレーニングが必要です。
ライディングスクールに行こうと思った理由
ライディングスクールには、以前から興味がありました。
- 自分の乗り方が正しいのか分からない
- 自分のレベルがどの程度か知りたい
でも、普段バイクに乗っていなかったので、きっかけがありませんでした。
ところが、息子がバイクに乗り始めたのを機に、私もリターンライダーとして再始動。 「せっかくだから、息子と一緒にレッスンを受けてみよう!」という流れで、STECに申し込みました。
正直言えば、モンスターにうまく乗れず、悩んでいたのも大きな理由です。

STECのレッスン構成と料金
鈴鹿サーキット交通教育センターのレッスンは、ステップアップ式に構成されています。
1st | 初級タウンライドチャレンジコース | 中級ツーリングライドチャレンジコース |
2nd | 中級スポーティライドチャレンジコース | |
3rd | 中級テクニカルライドコース | スキル検定コース |
各レッスンの詳しい内容は、「鈴鹿サーキット交通教育センター」のホームページをご覧ください。
でも、「これだけ?」と思うかもしれません。
私も最初はそう思いました。
でも実際は、ものすごく濃い内容ですよ。
どのコースも 9:30〜16:00 の1日レッスン。
どのコースも 9:30〜16:30 の1日レッスン。
お値段は、一律¥14,850。
ちなみに学割の大学生の息子は¥8,500(安っ!)
一回レッスン受けると、スタンプ一個もらえます。
次回500円引きに使えます。いっぱい受けて、全額無料も可能?(29回も受けなあかんのか)
どんなに上手な方でも、初めての参加は、1stを受けます。
“初級ダウンライドチャレンジコース”は、簡単に言うと、免許はあるけど乗れない。
ペーパードライバーならぬ、ペーパーライダー向けのコースです。
普段バイクに乗っている方は、“中級ツーリングライドチャレンジコース”を申し込むことになります。
1stを2回受けました
5月下旬に、息子と初めて1stを受けました。
2回目はひとりで、8月下旬に受けました。
オリエンテーション後、準備運動とマットででんぐり返し!
転倒したときの練習だとか…。
ガレージからバイクを選んで、レッスン開始!
1回目と2回目の内容を、下の表で比較します。
そう、同じ1stでも、内容が違ったのです。
受けるライダーに合わせて、内容を変化させているんですね。
レッスン内容
午前
5月 | 8月 | |
受講者数 | 約13名 リピーターは3人位? | 約20名 リピーターは私も含め、半数くらい 女性ライダーが4人 |
ウォーミングアップ走行 | 外周をゆっくり数週走行しながら、 パイロンを横切ったりしての ウォーミングアップ | 内側のコーススラロームからスタート コーススラロームの一部と外周を数周後、 2グループに分けられ、分けられたグループは、 奥の直線コースでなにかのレッスン。 私が残ったグループは、引き続きウォーミングアップの続き |
Uターン | 右回りのUターン | Uターンの練習なし |
ブレーキ | 40km/hから、 リヤブレーキのみ、フロントブレーキのみ、前後フレーキの 3パターンを、目標のパイロン横で止める練習。 短いと注意される。 | 上限70km/hからの急制動。 加速の練習も兼ねているので、しっかり加速するようにとのこと。 |
午後
5月 | 8月 | |
パイロンスラローム | 外周に作られたパイロンスラロームをグルグル。 たぶん5mと7m間隔のパイロンと、 ランダムの置かれたパイロンコース。 休憩を挟んで、 Z型に置かれたオフセットスラロームみたいなコースも走行。 | 小回りのリクエストが多かったらしく、 外周パイロンコースの途中に、 小回りセクションが追加。通るのは任意。 今回は、オフセットスラロームがはじめから設置。 |
コーススラローム | 慣熟走行後、 速い、普通、遅いの順に、任意で入れ替わる。 時間いっぱいまで走り込んで終了 | 5月のコースと後半が変わってて、 追加パイロンが立っている。 時間いっぱいまで走り込んで終了 |
分かりにくいかもしれませんが、お腹いっぱい走り込むレッスンです。
しんどかったら、離脱してもOKですよ。
自分のペースで走ればいいです。
個人的には、8月のレッスンのほうが、レベルが高いように感じました。
リピーターが多かったからでしょうか?
ただ、乗り慣れていない方も多く、個別指導やニケツ指導がされていたので、ライダーの技術レベルの差が大きかったようです。
レッスンを通じての気づき
1回目では、「腕の力が入りすぎ」「右コーナーが苦手」といった指摘。 それが悔しくて、2回目に再チャレンジしました。
2回目では、ウォームアップからすでにレベル分けされていて、驚きつつも納得。 走り込みの中で、上体の使い方の指導も受け、少しずつ変化を実感。
インストラクターからは「1stはもう受けないで(笑)」というコメントも。 これは嬉しい言葉ですね!
バイクは上達すればするほど、楽しさも安全性も増します。 「免許を持っている=乗れる」ではないことを、身をもって体感した初めてのライディングレッスンでした!
以上、
「鈴鹿サーキット交通教育センター」
ライディングレッスン 備忘録#1,2でした。